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次は司法書士とるぞ! おかげさまで行政書士試験は突破できました2020!交通安全アドバイザーのhigashiです。

行政書士試験合格ルート12:初学者向け 民法との触れ合い方

お疲れ様です。今年はなかなか寒くなりませんね。Gotoしたくなるんですが、グッと我慢が一応は世の流れということになるんでしょうか。個人的には、Goto我慢するよりも基本的な事項の徹底確認こそが防疫につながると思っていますが、まあ、医療関係者ではありませんから、専門家が「こうして欲しい」という方法に従うのが原則かな、とは思います。

 

さて、今日は民法の触れ合い方ということでまたまた初学者向けのお話です。

民法は条文数も多いし、その範囲も広いことから、どこから手をつければ良いか、という部分では結構迷います。頭から齧り付いていくのが一番だとは思いますが、2020年施行の改正論点が同年の試験ではあまり反映されなかったことから、予備校の無料動画などで観て気になってしまっている、という方もおられるかもしれません。私としては、やはり頭からですね。テキスト通りに進めるのが一番だと思います。また、これは特に民法での注意事項ですが、とにかくあまり突っ込みすぎないことです。広く浅く、全体を掘っていくような勉強方法をお勧めしたい。これはね、民法って、面白いんですよ。身近なネタもあるし、事例も興味深く聴ける、読めるようなものが結構ある。その一方で例えば法定地上権とか先取特権みたいな、ちょっとややこしい、歯応えのあるパートもある。実にやりがいがある分野だから、ついつい深いところまで潜りたくなってしまうんですね。一方で行政書士試験の民法の出題傾向は、もちろん時折は深めの論点の出題がありますが全体的な傾向としては基本的な仕組みをしっかり押さえることができているかどうか、これに尽きます。制限行為能力者とは何か、無権代理表見代理ってなんだっけ、とかですね。そういう部分から始めて、きちんと基本的な知識を整理しておくことと、その知識を吐き出すコツを問題練習で身につけることです民法は特にこの、吐き出し方のコツが超大事。知ってりゃ解けるって問題にプラスアルファして、「何の話をしているのか」を見極めて吐き出す。これは練習しておいた方がいいです。意思表示の瑕疵の話であるとして、それが錯誤の話なのか、詐欺の話なのか、はたまた心裡留保の話なのか。読んで、判断して、回答する。この一連の流れを試験時間の範囲で収めるためには練習しかないです。だから、前述の通り、面白いから、勉強した感があるから、でどんどん深堀りして行っても結果に結びつきづらい。基本的な事項を反復しながら、テキストで欄外扱いになっているような知識は問題演習をしながらでも十分だと考えます。記述対策も基本はこれです。それぞれの基本的知識をしっかり身につけて、試験三ヶ月前ぐらいから、これも記述用の吐き出し方の練習ですね。繰り返し行うことでなんとなくそれっぽく仕上がります。いずれにしても丁寧に進めることこそが民法行政書士試験向け学習の大原則、と言えるでしょう。

 

お疲れ様でした。年内まだまだ頑張っていきましょう。

行政書士試験合格ルート11:初学者向け-行政法との付き合い方

お疲れ様です。そろそろ勉強習慣が流れに乗り始めているという方も多い時期でしょうか。私の方も社労士勉強1回り目が二科目までまとめ終わりました。まだ先は長いですね。でもなんとなく、行けそうな気がしています。気持ち大事。負けない気持ち。大事。

 

さて、以前にアップした「憲法との向き合い方」に続いての第二弾は「行政法との付き合い方」です。まああんまりタイトルに意味はない。そこは求めてはいけない部分。

 

さて、行政法。いろんなテキストにもある通りですが、行政法という名前の法律があるわけではありません。言うなれば、剣道柔道空手合気道を全部併せて武道って言っているみたいな感じ。似ている部分もあれば違っている部分もある。そっくりなのに全然違う部分もある。そういう、ちょっと厄介な相手です。横断的学習は手間暇もかかるし、脳みその記憶容量も圧迫します。きちんと、対処法を考えながら進めていくことが必要です。というわけでこのブログでは、行政法一家」と向き合っていきたいと思います。

 

❶大きく分けて4つ+1

行政法カテゴリは大きく3つに分かれます。

総論部分。ここでは、行政行為や行政の裁量、行政上の強制や行政組織などを扱う、一番ざっくりとした部分です。いろんな法律が入り乱れるし独特の雰囲気があって、ちょっととっつきにくいですね。癖の強い長男としておきましょう。

 

行政手続法です。申請や届出、あるいは行政からの不利益処分について、その事前手続きである聴聞や弁明の機会の付与手続き、そして、行政指導、命令等制定手続きですね。手続きに関する方法や流れが決められている法律なので、具体的にイメージをするのが大事。口数の多い次男としましょう。よく話を聞いて、何が言いたいのか理解してあげることが大切ですね。

 

行政不服審査法&行政事件訴訟法です。

行政からの仕打ちに対して納得がいかない時に使う法律です。とりあえずそういうイメージで大丈夫。行政不服審査法では主に審査請求とその仲間たちが中心です。流れが行政手続法の「聴聞」と少し似ているので比較するような問題も出てきます。一方の行政事件訴訟法は裁判の話。審査したってどうせ行政庁は敵だから裁判だ!ってケースですね。めっちゃ極端に言っています。実際には先に審査請求してからじゃないとダメっていうケースもあったり、細々ルールがあります。裁判は基本的に自分の法律上の利益を争うものなんだけれど、相手が行政の場合、特有のルールが色々あります。どこへ訴えるのか、や、いつまで訴えることができるのか。そもそも訴えることができる内容なのか、などを細かく定めています。不服審査法、事件訴訟法どちらも行政の仕打ちに納得がいかない時、これは共通。だから、よく似ている部分もありますし、当然、横断的な出題もなされます。原告適格と不服申し立て適格の話とかは、もうすでに触れている方も多いかも。双子の三男、四男です。

 

最後は地方自治法。これはちょっと毛色が異なります。親戚のおじさん、とでも思っていた方がいいかもしれません。いわゆる地方公共団体のあれこれを定めたルールで、条例とか規則、なんて初学者の方でも自分の生活で色々関わっているから馴染みやすいかもしれません。ついでに、行政法分野ではそれなりの頻度で「憲法」も絡んできます。世話焼きのおじいちゃんもいるよ、と思っておきましょう。

お父さんとお母さんは登場しません。訴願法お母さんと行政事件訴訟特例法お父さん。引退して今は二人で悠々自適・・・まあどうでもいいですね笑

 

❷相互に関連するからこそ、まずは頭から一通り見ていこう

 

上にあげた四兄弟+1は仲良し一家なので相互に関わり合っています。例えば長男の総論部分で「秩序罰」というものがあります。これが国の法律を根拠にしているのか、地方のルールを根拠にしているのかで扱いが違う、とかね。細かくやっていけばキリがないからこそ、まずは頭からだーっと通して内容を確認していく作業が必要です。頭からお尻までの大体の距離を測る。これ、やっておかないと、どのぐらい細かく突っ込んでいけばいいのかの見当がつけられません。

 

❸細かすぎる規定は問題数をこなして

 

テキストベースで全部を網羅的に抑えるのはちょっとね。範囲も広いし、実際の出題傾向からするとテキストみたいな覚え方をかえってしない方が良いような部分もあります。なので、全体を大きく確認したら実際の過去問から潰していきましょう。どんなことが、どのように問われているのか。どのぐらい意地悪な問題が出るのか。選択肢別の過去問でやれれば一番いいですね。間違えたところをきちんとフォローして、過去問終わったら予想問題集に進みましょう。2〜3週すれば、なんとなく8割方正解できるようになるはずですから、あとはできるだけ細かく、網羅的にやっていきましょう。最終的にはこれが記述対策にもつながります。

 

というわけで今回は行政法との付き合い方でした。次はまた何回か開けて、民法との触れ合い方、とかそんなタイトルで出そうと思います。

 

お疲れ様でした。

 

 

行政書士試験合格ルート10:条文加工は必要か

お疲れ様です。勉強は捗っていますでしょうか。私は気を散らしまくっています。なかなか、上手いことはいきませんね。少しずつ、積み上げて行くしかありません。

 

さて、今日のテーマは条文加工です。

何度かこのブログでも触れては来ていますが、私自身は条文加工否定派です。いくつも理由はありますが、とにかく大きいのは条文加工の時間があまりにも「勉強した」感覚が大きすぎるという点です。細かく書き込んで行ったり、カラーをつけたりする。その行為自体は当然にインプットになりますが、条文を探して、必要な項目を書き込んで、という一連の流れは決して効率が良くない。そして、効率があまりよくない割には「達成感」というか、やってやった感覚に溺れてしまう。正直、条文加工に時間をかけるのであれば、一問一答を解いて、その論点をテキストに連動させるように書き込みをする方がよほど効率的です。よくある話、「今日は7時間勉強できました」という方がいて、そのうち5時間がその手の作業であったりしたら、実際には2時間半程度しか勉強していないも同然です。残りの時間は、まあ、内職していたようなものですから。そして、これは私のイメージですが、そういう真面目な方ほど、最終的にテキストなんかの出題頻度Cみたいな項目を飛ばしてしまうんですね。時間が足りなくなってしまうのか、はたまた、予備校でそう言われたからなのかは不明ですが、それはやっぱり、合格への道をあえて険しくしているようなものではないかと思います。細かすぎると思う論点でも、本試験で「手も足も出ない」ということではやはり厳しい。結果間違えたとしても全ての問題で勝負ができるようにしていくのは最低限、必要だと感じます。

それでもなお条文加工するとしたら、憲法の統治部分だけ、とかでしょうか。行政事件訴訟法とかでこれをやってしまうと横断する範囲が広すぎてめちゃくちゃ効率悪いです。準用関係とかね、やりたくなる気持ちはわかりますが、第三者効とか、出訴期間などの特徴的な部分を個別に押さえたほうが多分早い。あと民法は、論点によっては連動させない方が覚えやすいような部分も人によってあります。私もそうでした。体系的学習は理想ではありますが、目的は学者になることではなく本試験に合格すること。目的を見失ってしまわないように、勉強が作業になってしまわないように、よくよく注意が必要な部分です。

 

では、引き続き頑張っていきましょう!

お疲れ様でした。

行政書士試験合格ルート9:わからない問題集はわかるようになってから

お疲れ様です。

まだあと11ヶ月!なんて思っているとすぐに後1ヶ月になってしまうのが資格試験の恐ろしさですが、試験勉強の中でアウトプットをいつ頃からするか問題、あると思います。人によってはとにかくアウトプット先行で、間違えた部分についてインプットで記憶補強という方法を推す方もいらっしゃるかと思いますが、やはりスタンダードスタイルは、ある程度インプットしてからのアウトプットかな、と。当ブログもスタンダードスタイルを推薦いたします。

 

〜わからない問題集はやらない〜

 

行政書士試験をはじめ、多くの資格試験はある程度の知識の記憶がどうしても必要です。現場思考の問題もありますが、それだって、前提になる知識があってこそ。つまり、知らないと解けない。これは当たり前なんです。問題集で誤答が続くと、なんだかもう、絶対合格できないような暗澹たる気持ちになりませんか? なる、という人は絶対にアウトプット先行はだめ!向いていないです。私も同じで、正解できない問題が3問続いたらもうやる気がなくなります。ではどうするか。正解できる状態に自分を仕上げてから問題をやるんです。

 

〜いい意味で「調子に乗ろう」〜

 

試験勉強は長い道です。長期的な学習計画が必要ですが、気分によってどうしても人は左右されます。世界中全てが敵に見える時もあるし、「この問題センスねえよ!」なんて怒りだしたくなる時だってあります。こんな無駄な不快感、無駄な怒り、やめましょう。時間もったいない。最終的に勉強を成功させるコツは、いい意味で調子に乗ることです。例えば、簡単な一問一答からスタートして、きっちり90%ぐらい正解する。「いいじゃん、わかるじゃん!」いい気持ちになります。間違えたところはきっちりフォローして、再度インプットしながら今度はもう少し難易度を上げます。「このジャンルならもう俺は間違えねえ!」ってとこまで仕上げていきましょう。気持ちよく、調子に乗って、上昇気流。絶対大丈夫、合格できる。だって90パーセントはアベレージで正解できるから! こうなっちゃえば、本試験も大丈夫。最初から難しい問題集に挑戦したり、時間の無駄だと思います。だって、分からないんだから。大手の問題集、よく正答率とか問題ランク振られてます。自分のわからない問題に「A」と書いてあったり正答率89パーセントとか書いてあったらイラッとするでしょう? 正解できるようになってからやれば十分です。

 

今回は行政書士試験、というよりも資格試験全般みたいなお話になりました。実際私は行政書士試験、定期的にわざと簡単な一問一答に戻って記憶の補強+自分の気持ちアップをしていました。効果ありですよ。おすすめ。

 

というわけでまだまだ勉強、楽しんでいきましょうね。

お疲れ様でした。

行政書士試験合格ルート8:憲法と向き合う

お疲れ様です。

 

さて、今回からは科目ごとに具体的な向き合い方を検討していきましょう。ここでは科目ごとの突っ込んだ論点の話なんかはしません。試験に挑んでいくに当たって、どんな向き合い方をして、どんな勉強方法を実践していくのか(私がしてきたのか)について触れていくつもりです。

 

憲法行政書士試験においてまず意識すべきは「人権」部分と「統治」部分、これはあんまり明確に分けて勉強をしないということです。もちろん、後半の統治の部分は暗記する部分も多いですが、だから書いてあることだけを丸呑みすればいいのか、と言えばそういうわけでもないです。逆に人権部分は条文すっ飛ばして判例だけ覚えておけばいい……わけありませんよね。全てにおいて言えることですが、特に行政書士試験で1年前後の範囲で学習を進める場合は「ここはCランク問題だから飛ばそう」とか憲法に限って言えば「天皇」については殆ど出ないからパス!みたいな方法は可能な限り取らないことをお勧めします。例えば内閣が衆院解散を出来る時、2つのパターンがあります。そのうち一つは機関としての天皇が絡みます。どういう根拠だったのかについては押さえておくべき部分です。じゃあ解散して、その次は? 選挙があります。だけど、例えばこの選挙、本当に合憲状態ですか? 前の選挙の時に「直せ!」って言われてから、どのぐらい時間経ってますか? とすると衆院選挙における違憲訴訟の知識が必要になります。学習は可能な限り網羅的に進めていきましょう。

 

大切なのはまずは全容を知ることです。ざっくりどんな論点があって、憲法の頭からお尻までどんなことが書いてあるのかをなんとなく、知ってみる。私は全文を一度書き写ししてみました。全容をざっくり見たら次は人権部分の個々の判例や規定の意味を見ていくと良いでしょう。いきなり最初から最高裁の判断基準について、とかは頭が痛くなる可能性がありますから、まずは結論だけでもOK。そのうちに慣れてきたら「目的効果基準」だとか「二重の基準」あたりのわかりやすいところから中に入っていけば十分間に合います。私は「積極的」「消極的」あたりで一回頭痛がしました・・・笑 統治の部分は一般的に暗記の部分ですから繰り返し、要点を確認しながら問題演習で覚えていくのが最短です。教科書じっと読んでいてもなかなか覚えられません。実際に過去問や予想問題を解く。間違える。覚える。王道無し、の部分ですね。

 

憲法は問題数的に扱いが難しい科目ではありますが、一般的なテキストの事項を押さえておけば必要十分な得点が期待できる科目です。イメージとしては取りこぼしが許されない「行政法」分野の保険です。5問中3問は取っていきたい。多肢選択対策は一般的な憲法の学習を進めていけば自然に仕上がりますから大丈夫。私も特に対策はしませんでした。(行政法も同様です)

 

次回は行政法分野について、こちらは何回かに分けて紹介します。

お疲れ様でした。

行政書士試験合格ルート7:暗記か理解か

ブログタイトルが変わりました。元々は音楽ネタなんかもやっていたのですが、そういう方面の記事をまるで書かなくなってしまったので、気分一新ですね。行政書士試験を来年受ける、という方はこのブログタイトル「」の中の部分のフレーズはとりあえず覚えておくと良いと思います。もちろん、該当する条文の前後の部分も含めて覚えておきましょう。そんなに長い条文ではないですからね。

 

さて、暗記か理解か、と表題を打ちました。一般的な資格試験で「暗記」は常に重要であると語られます。行政書士試験においてももちろん暗記すべき項目は多いです。行政手続法上の聴聞の流れとか、行政不服審査法上の審査請求とどこが似ていて、どんなところが違うのか。行政事件訴訟法上の訴訟と審査請求の関係……キリがないですね。よくいう話ですが「暗記」よりも「理解」が重要です。これについては当ブログでも異論ありません。行政不服審査法、というカテゴリでぎゅうぎゅうに暗記するのではなく、横断的、有機的に記憶を結びつけていくような覚え方を意識すれば、そんなに「暗記!!!」と意気込む必要はありません。また、これは法律全般に言える話ですが、新しい法律ほど、現代人の感覚に近いです。つまり、内容を頭から見て行った時に「そりゃそうだよね」となることが多いということです。例えば、行政不服審査法に基づく審査請求で、代理人は「特別の委任」がなければ審査請求を取り下げられません。これも、「そりゃそうだ」って話になるんだと思います。「お願いします!」って代理人を立てて、その代理人が勝手に「取り下げたよ」ってわけにはいきません。何勝手なことしてるの、って話になります。超単純な例で恐縮ですが、条文を読む中で、規定されている内容が「どうしてそういうルールになっているのか」を考えてみることは有機的理解の第一歩ですから、5歳ぐらいの子供みたいに「なぜなぜどうして」突っ込んでいくこと、これはかなり重要です。

とはいえ、中には「なんでかさっぱりわからねえ・・・」ってものも出てくると思います。そういうものに関しては暗記、これは仕方ないです。中には結論だけ丸呑みで覚えるものも出てくると思います。それはそれでいいんです。そういうものに関しては魂込めて覚えていくか、もしくは語呂併せでもこさえて覚えるか。模索することが大事です。模索の中で記憶は定着していきます。

「市町村は農業で固定」

イメージ的には市町村は農業だけやってろ!!みたいな横暴な都市でしょうか。これは市町村の委員会。こんなのでいいんです。大丈夫。分かるものは理解する、分からないものは丸覚え。資格試験勉強の基本中の基本みたいな話ですが… …。頑張っていきましょう!

 

以上です。

行政書士試験合格ルート6:まずは全容を知ろう!

東浦です。

どのような資格試験でもそうですが、そのジャンルについて初学である場合はまずこの「得体の知れなさ」とどう向き合っていくのか。これが極めて重要と言えるでしょう。行政書士試験で言えば、向き合っていく相手は「憲法」「行政法」「民法」「商法会社法」に加えて「基礎法学」と「一般知識」になるわけですが、法律を勉強したことがなければ、ギリギリで「憲法」ならなんとなく知っているけれど、と言う方がおそらくは大多数ではないかと思います。行政法なんて、テキスト冒頭に「そもそも行政法、と言う名前の法律はありません」なんて書いてあります。もう、得体がしれないにもほどがありますよね。

 

予備校各社のテキストはおそらく殆ど全て「憲法」からスタートしていると思われます。まずは最初のページから向き合ってみましょう。何よりも大事なのは自分がこれから覚えていくべき相手の全容をしっかりと把握することです。ここで注意したいのは「「憲法にかかりきり」にならないこと。一科目ずつ、と言う勉強方法は資格試験においてはあまり適切とは言えません。毎日科目変更、は初学であると息が続かない可能性がありますから、東浦は初学者の方については3日ごとの科目変更をお勧めしています。具体的には以下の通り。

 

〜例〜

1日目:憲法テキストベースで、2ページを1ページにまとめてノート作り

二日目:1日目に進んだところまでを一問一答形式の問題集でやってみる。間違えたところは復習用のノートに選択肢ごとにしっかり書いて覚えていく。

三日目:2ページを1ページにまとめた後のテキスト本体に蛍光ペンなどでマーキングしながら再度読んでいく。記憶の補強〜再度、一問一答または本試験形式の問題集をやってみる!

四日目〜:行政法で以下同じ

 

慣れてきたら区切りを二日ぐらいにしてやってみるとより良いと思います。記憶はとにかくどんどん上書きしていくことが大事です。憲法で完走して行政法にかかりきり!になったら終わった頃に憲法忘れてしまいますからね。二日〜三日程度で回して行けば試験全体の全容、言うなれば試験範囲を早い時期にざっと見渡すことができます。そして一般知識とかいう、見渡したとて得体のしれない相手をどう料理するかすげー悩みますが、それはまたその時に考えましょう!

 

東浦は行政書士試験を上のような方法で乗り越え、今は社労士試験の勉強をもう少し変則的な方法で挑戦中です。社労士試験は科目数が多いため以下のような方法にしていますが、行政書士試験でも、例えば民法を「総則」「物権」「債権」「相続」「家族」に分けるなどして細分化して細かくやることもできます。全容を把握した後はその方がより個別の論点に集中して学習できますから、個人的にはお勧めです。

 

〜変則的方法〜

1日目:科目A

二日目:科目B

三日目:科目A

四日目:科目C

五日目:科目B

六日目:科目D

七日目:科目C

八日目:科目E

九日目:科目D

十日目:科目F

十一日目:科目E

十二日目:科目G

十三日目:科目F・・・・以下略

 

東浦でした。

 

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